FLOWER PRINCESS
第2章~計画と友情と婚約~


「ミラ、よかったじゃない!」

リサとディナが嬉しそうに言った。

「ありがとう。」

「でも、大丈夫?城に行くということは…。」

ためらいがちに、リサがミラに言う。

「えぇ。きっとそうなると思います。でも、関わらなければいいことなので気にしません。」

「そう。ならいいんだけどね?でも、ミラ、もしまたジゼル様に何かされそうになったら逃げるのよ?」

「わかってます。」

『力には自信がありますから。』

そう言ってニッコリと微笑むミラに、

リサとディナは一瞬の寒気を感じた。
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