俺様保健医の甘い罠《fin.》
《WANA★3》

旅行保健医



「行くぞ」



玄関から久世の声が聞こえて、慌てて旅行バックを持って玄関に走る。



淡い小花柄のミニワンピに、茶色のベストを羽織ってちょっぴりオシャレをした。



「貸せ」


「あっ、ありがと!」



スルリと腕から抜き取られたバックの重みがなくなって、楽チンになった。



マンションの前にはシルバーの車があって、運転席には雨宮センセがいた。



「やぁ!今日は旅行日和だね~」


「うん!」


「………」



ご機嫌なウチと不機嫌な久世を乗せた車は、すぐにマンションから遠ざかった。



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