手のひらの温度
日常の近くに

♯学校




ピピピッ…────

目覚ましを止める



頭がフワフワする
絶対寝不足だわ、コレ


あれから興奮してなかなか寝付けなかった


そして私の歓迎として弾いてくれた曲の題名を暁人さんに帰りに聞いたところ

なんとベースを探してる間にみんな(主に暁人さんらしいが)で作詞作曲したらしい



なんだか取り残された気がして
私も弾きたいと言ったのだが

もうあの曲は一生弾かないと暁人さんは言った。


理由はもう僕たちに必要ないからだそうだ。

ちょっと悔しくなったから
弾きたい、弾きたいと我が儘を言っていると

『でも安心して、あの曲を聴いたのは君だけだから』と言われた。


それで私は食い下がってしまった

なんか説得力があったなぁ…

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