My Romeo & Your Juliet 【完】
Act Ⅱ
『おお、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?』

ドレスに身を包んで、スポットライトを浴びるあたし。

憂いをおびた瞳であたしを見つめる岡崎先輩。

そして、二人は抱き合い熱いキスを交わす…

☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜



「…何?俺の顔になんかついてる?」

岡崎先輩の冷たい視線で、ハッと我に返る。

「あっ…、すみません」

あたしったら、練習中に良からぬ妄想を…

ついうっかり岡崎先輩を熱く見つめてしまった。



「大会まで時間がないんだから、集中しろよ」

発声、柔軟とちょっとだけ台本読み…

まだ基本的な練習しかしてないのに、怒られてばかりだ。

松下先輩以外の人がみんな辞めたのは、厳しい部長のせいだと思う。



「お前が主役なんだから。そんなんで地区大会突破できると思ってんの?」

まだ一度も台本見せてもらったことないけど、岡崎先輩が書いてる話の主役はあたしらしい。

あたしが主役で先輩の相手役ってことは、
かなり濃厚なラブシーンとかあったりして…
< 7 / 59 >

この作品をシェア

pagetop