執事と共に日常を。
Pr.月のみぞ聞く雑談。
「朝日と夕日を浴びるとね、生理周期が整うんですって」


腰に届く漆黒の髪。

前髪は日本人形のように綺麗に切りそろえられている。

その肌は陶磁器のように白く、形の良い眉に、鮮血色の唇。

そしてその大きな眼は夜空の欠片のような色をたたえていた。


その彼女が、唐突にそんなことを口走った。

目の前で、就寝前の紅茶を差し出している青年に向かって。
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