結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
Act4政略見合い

~神side~

 「……」


 俺は秘書室に続くドアを見て溜息。


 華ような秘書室は…副社長の理人のせいで…むさ苦しい場所に変化した。


 平均年齢…53歳。

 どいつもこいつも…定年をあと数年で迎えようとするオジさんばかり…。
 あ、いや…一人だけ若いのが居た。


 入社2年目の海外事業部のエース津村那月(ツムラナツキ)。


 そんなヤツをなぜ!!?理人が窓際族の連中の中に混ぜたのか分からない。


 嫌がらせか??


 コンコンとノックの音が考え込む俺の耳に響く。


「社長!!入ってもよろしいですか?」


 その声は津村那月。


 「いいぞ!!」


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