【完】無知な彼女の周り
□2×4

木曜日の夕方
ここはマンガ喫茶

大変です。話が進んでません。あの修羅場からはや3週間たつのになんにも起こりません…
王子様と主人公は仲良くはなっていってはいるが誰かが主人公に惚れたって気配がまったく無いんです。
ここは何か起こさないと!!とは思うんですが何にも思いつかないどうしようもない私です。
マンガ喫茶で少女漫画を読みあさってはみるが、ピンと来るものが無いし、ネットで調べようにも何を調べたらいいのかすら分からない。くそう、私の能無し!!

♪〜

電話?うわ、冬紀だ

「はい」

「遥花ちゃん!!
ちょっと聞いてよー
僕ね、遊園地の券当たったんだースゴいでしょ!!
でねでね」

「何枚…?!?!」


冬紀!!よくやった!!
これで王子様と主人公の関係がより深くなる!!
観覧車でチューでもすればより…!!

「な、何枚って
2枚だよ…?」

「2枚かぁ、
じゃあ、後3枚は私が買うから王子様と加奈子ちゃんとで行ってきて」

「えっ?!ちょ、勝手に決めないでよ!!」

「2人きりで行きたいの?え?!もうそんなに惚れちゃったの!?加奈子ちゃんに」



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