カラカラライフリズム
2、ロスト・チルドレンの昼食会



ばた……ばたたっ……ぴちゃっ……


……水の音が、うるさい。

光の仕業だ。

樋口は、合鍵で部屋のドアを開けた。

時間は深夜で、こんな時間の来訪者など常識では考えられないが、

そもそもこの部屋の主こそ彼の中では、

かなりの常識外れにランクされていたのでまあいいとする。

室内の明かりは消されていたが、

浴室の方から微かに明かりが漏れていた。

……畜生、あいつまたか。

樋口は靴を脱ぎ、無言で上がり込んだ。

そのまま浴室へ歩み寄る。

< 144 / 860 >

この作品をシェア

pagetop