heart to heart ふたりのキセキ
彼と私
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あんまり弱音は

吐きたくない。

私は強がり。

自覚あります。




ブラインドの隙間から
まぶしい夏の日差しが差し込む
だだっ広い説明室。


「検査の結果ですけどね…」


田原先生は
表情ひとつ変えずに言う。


「今日は正直あまり
 いいことは言えませんけど、
 大丈夫ですか?」


だいじょうぶでーす

なんて。


手術の話。

覚悟はしてた。


「でも、今すごく
 調子いいんだけど…」

「心臓の手術はね、
 落ち着いてるときにするのが
 いちばん安全なんだよ」


うぅむ…。

手ごわい。

先生も私のこと
そう思ってるかもしれないけど。


「柚希ちゃん…」

「ぜったいしませんから」

「はー…まいったなぁ…」
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