姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①
彼女の過去と今
まずこの日の準備として外せないのは、
絶対に邪魔が入らないようにすること。

だから、園に残っていた人間は全て眠らせて、
物置に転がしておいた。

念の為に、きちんと手足を縛って。

それから、人質も用意した。

最初のうちは、まさかエリアルが同じ街にいたとは思わなかったけど、
「孝」についた匂いを嗅ぎつけたので調べてみたら、間違い無かった。


エリアルはこの街にいた。


しかも、『人間』を恋人にして……。

要するにあの女は、エサだ。

チャペルの座椅子に寝転がりながら、
セレナはふと昔の事を考えていた。

< 104 / 292 >

この作品をシェア

pagetop