腐女子も恋していいですか?
聡くんの家で…
今日は水曜日。
聡くんの妹、友子ちゃんに会いに、聡くんの家に行く日だ。
「岬、じゃあ帰ろうか」
帰り仕度をしている私のところへ、聡くんが来る。
「じゃぁ、また明日ねぇ。瑞穂、聡くんバイバァイ」
舞は、聡くんが私に声をかけるのを見てそう告げると、聖に声をかける。
「聖、帰ろぅ」
舞に声を掛けられると、聖はすがるような目で私を見た。
「瑞穂、明日、絶対だからね。ドタキャンしたら、絶対に許さないからね!」
「わかったってば、絶対に行くから」
「絶対だよー!」
いつまでもしつこく、終わりなく聞いてきそうだったので、舞が強引に私から聖を離して帰って行った。
「何ごと? 千葉と明日なんかあるの?」
聖の必死な形相を見て、驚きながら聡くんは尋ねる。
「あ、聖ね、東雅の人とつき合うことになったんだ。それでね、初めての2人きりのデートが不安だからって、私もつき合うことになっちゃって…ね」
デートだなんて、ちょっと言ってて恥ずかしくなってきた。
「え? デートにつき合うって、3人で出かけるってこと?」
「まさか、そんな邪魔しに行くみたいなことしないよ。聖の彼が、もう一人男の子を連れてきてくれるんだって」
なんかやっぱり、こういうことを聡くんに話すのって、照れくさい。
「はあ!?」
今まで聞いたことがない、聡くんの野太い声音に驚いて、目を見開く。
えっ……? この声、誰?
聡……くん・・・・・・だよね。
私が驚いている間に、当の聡くんは、自分のカバンを私の机に置くと、さっきからこっちを恨めしそうに見つめていた桜庭くんの元へ行ってしまった。
聡くんを目で追うと、桜庭くんを引っ張って、教室を出ようする。
すると、さっきの声は聞き間違いかと思うほど、優しい笑顔といつもの高い声で、教室の扉の前で、私へと話しかけてくる。
「ちょっと待っててくれる?」
「……うん、わかった」
私の返事を待って、聡くんは、桜庭くんを連れて教室から出てしまった。
聡くんの妹、友子ちゃんに会いに、聡くんの家に行く日だ。
「岬、じゃあ帰ろうか」
帰り仕度をしている私のところへ、聡くんが来る。
「じゃぁ、また明日ねぇ。瑞穂、聡くんバイバァイ」
舞は、聡くんが私に声をかけるのを見てそう告げると、聖に声をかける。
「聖、帰ろぅ」
舞に声を掛けられると、聖はすがるような目で私を見た。
「瑞穂、明日、絶対だからね。ドタキャンしたら、絶対に許さないからね!」
「わかったってば、絶対に行くから」
「絶対だよー!」
いつまでもしつこく、終わりなく聞いてきそうだったので、舞が強引に私から聖を離して帰って行った。
「何ごと? 千葉と明日なんかあるの?」
聖の必死な形相を見て、驚きながら聡くんは尋ねる。
「あ、聖ね、東雅の人とつき合うことになったんだ。それでね、初めての2人きりのデートが不安だからって、私もつき合うことになっちゃって…ね」
デートだなんて、ちょっと言ってて恥ずかしくなってきた。
「え? デートにつき合うって、3人で出かけるってこと?」
「まさか、そんな邪魔しに行くみたいなことしないよ。聖の彼が、もう一人男の子を連れてきてくれるんだって」
なんかやっぱり、こういうことを聡くんに話すのって、照れくさい。
「はあ!?」
今まで聞いたことがない、聡くんの野太い声音に驚いて、目を見開く。
えっ……? この声、誰?
聡……くん・・・・・・だよね。
私が驚いている間に、当の聡くんは、自分のカバンを私の机に置くと、さっきからこっちを恨めしそうに見つめていた桜庭くんの元へ行ってしまった。
聡くんを目で追うと、桜庭くんを引っ張って、教室を出ようする。
すると、さっきの声は聞き間違いかと思うほど、優しい笑顔といつもの高い声で、教室の扉の前で、私へと話しかけてくる。
「ちょっと待っててくれる?」
「……うん、わかった」
私の返事を待って、聡くんは、桜庭くんを連れて教室から出てしまった。