さよなら、ブラック
あとがき


ネタバレ注意!












私がこの作品を書こうと思ったきっかけは、携帯小説で、レイプものや強引(身勝手)な男子が軽々しく描かれているのを見て(私はそのように感じたので)、

「もうちょっと深く考えてみようよ、その先のことを」

と思ったからです。



わたしはこの物語に、大きく3つのメッセージを込めたつもりです。

ひとつは、「男性に乱暴に扱われると、前に進む力、信じる力を奪われる。」ということ。

もうひとつは、「本当のイケメンは心の目で見て探してほしい。」ということ。



男性に傷つけられた心の傷は、簡単には癒えません。

それを癒すことができるのは、時間の経過と大らかな愛。



この物語では、それが、歩でした。

慌てず、ゆっくりと、みちるの心に寄り添って、少しずつ傷を癒していってくれました。

しかし、歩はイケメンなのに、服のセンスだけはいまいちで、みちるには受け入れられませんでした。

でも、最後に歩が言っていました。

「俺の声は?」

「俺の手は?」

「俺ってどんな奴?」

と。

それは、目を閉じていても感じることのできるもの。

男を選ぶのに、「ファッション感覚は必要ない」というメッセージを込めたセリフでした。

もちろん、ファッションも格好いいに越したことはないけどね(笑)

だけど、もっと大事なものがあるよね、ということが言いたかったんです。




< 202 / 203 >

この作品をシェア

pagetop