危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜

バーベキュー

夜遅く、私が部屋で勉強をしていると、ドアをノックする音がして、それを開けると、お酒の臭いをさせた父が、目尻を下げた笑顔で立っていた。


「あ、お父さん。お帰りなさい」


「ただいま」


父は私を見てニコニコしている。何かいい事でもあったのだろうか。


「でかしたな、綾子」


そう言いながら、父は私の両肩を掴んだ。


「な、何のこと？」


いきなりで珍しい父からのスキンシップに戸惑いながら私が聞くと、


「部長の息子さん、つまり綾子の教え子が、テストでいい点を取ったそうじゃないか？」


ああ、やっぱりその事か……


「部長がとても喜んでね。綾子のおかげだって。俺もちょっと誇らしかったよ」