危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
後日談 意味深なメール
やっと終わった……


長い一日の授業が漸く終わった金曜日の放課後。


帰り支度をしながらも、つい顔が綻んでしまう私。だって、今日は家庭教師をする日だから。


「綾ちゃん、帰ろう?」


親友の純ちゃんが声をかけてくれた。もう支度したらしく、手に鞄を提げている。はっやー。


「ちょっと待ってね。すぐ支度するから」


「いいけど、綾ちゃん、顔がニヤけてるよ?」


「え、そ、そう?」


「今日は愛しい彼氏に会う日だもん、無理ないよねー?」


「う、うん」


「いいなあ、ラブラブで……って、あれ?」


「どうしたの?」


「うん。今ね、ケータイのバイブの音がしたの」


そう言って、純ちゃんは鞄から携帯を取り出した。


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