【BL】保健室のベッドで
【只今、外出中】




僕は生徒会長。

いつだって真面目でいたけど、
それが当たり前だって思ってたけど、

最近、おかしいんだ。





白い白衣が印象的なアノヒトに会ってから…





チェックの灰色をしたズボンのポケットの中で、携帯が震える。
一定のリズムで腿を刺激するバイブ。


相手が誰だかはもう分かってる。



「もしもし…」

『高木くん、今から来れる?』

「…あ、はい」

『じゃー…いつものとこで待ってるね』

「はい、失礼します」


電話を切った後でも耳に残るあの人の、艶やかで綺麗な声色。

ドキドキと苦しくなる胸を押さえながら通いなれたルートを歩く。





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