運命に導かれて
第9章


「1ヶ月後、お隣のバルト国アルバート家にてパーティーが開催されます。隣国との交流は大変大切ですのでくれぐれも失礼のないようにお願いします。」



珍しく羽衣がルカの執務室に呼ばれたと思えば、何故かルカの予定を耳に入れられる。


隣国にはルカはよく出向くようで、何も初めてのことではない。


ただわざわざ羽衣に報告なんて今までにはなかったことで、しかもジャンの言い方に羽衣は少し違和感を感じていた。



「今回はパートナー同伴だったか。」



「はい。羽衣様もいらっしゃることですし、今回こそはパートナーを必ず連れてくるようにとカイン様から直々にご連絡がありました。」



カインはバルト国の第一王位継承者。ルカとは同じ年で国は違えど同じ立場となる。






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