Platinum Kingdom【完全完結】
□a prelude
▼突然の確定
私の夢は、幸せな家庭を築くこと。
…なはずだったのに。
「更紗さん。
あなたには明日お見合いをして頂きますからね」
お祖母様によって、
その夢は崩されることになった。
「…え…」
びっくりしすぎて、何も言えなかった。
…これはいくら何でもいきなりすぎるでしょう…。
そう思っている間に、
「『え』じゃありません。全く…そんな間抜けなことを…。白蕗家の者として、恥ずかしい」
「…すみません…」
仕方ないじゃない。
びっくりしすぎて、何も言えなかったんだから。
そうとは思っていても、言えないのが現状だ。
お祖母様に太刀打ちや反抗できる者はこの家にはいないのだから。