猛獣に射抜かれる様な愛
十五、真実を暴かれた時


「ねぇねぇ爆破装置が起動してから処理するまでの時間二人で何話したの?」


「会話らしい会話なんて、してないわ」


「なぁーんだ」




署へ戻るなり葵衣は不適な笑みを浮かべながら問い掛けて来た



どうせまた矢斗との事を聞き出そうとしてるんでしょ?そんな事しても無駄よ私、避けられてるもの




「お互い素直じゃないかね。司令官の結菜を見る目は普通とは違うのわかるよ」


「…それは良い意味で?」


「うん、勿論!司令官、結菜が可愛いんだよきっと。あの視線は絶対そう思ってる」


「そんな訳ないじゃない」


「当事者には、分からない事なんですー。第三者にしか分からないの」


「くすくす、そっか」




私には葵衣の言った事が理解出来ない。だって、あんなにも冷たかったんだもの。



< 290 / 333 >

この作品をシェア

pagetop