薬指~未来への誓い~
第3章『崩れてゆく心』
ねぇ、真吾?




挙式で誓った私たちの想いが…

こんなに早く崩れてゆくなんて、あなたは想像していたのかな?


私は今でも信じられないよ…。





神の前で永遠の愛を誓った私たちは…

私が妊娠中という事もあり、長時間は負担がかかると判断して決めた簡略化したプランの披露宴へ。



『緊張しちゃうよぉ~』

『そうか?俺はさっき人前でキスした方が緊張したけどな~』

『確かに…(笑)』



披露宴会場の扉が開かれ、入場しようとした瞬間…
私の目に映ったのは…


披露宴会場の席に座り、今まさに入場してきた私たちに真顔のまま拍手をしている



由樹の姿だった……。



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