牛乳と猫スーツ。
1…謎の女の子。



季節は春。高校の合格発表も終わり、入学式を明日に控えている。




昨日から、通学のために学校から徒歩10分ほどの場所にあるアパートに住んでいる。






荷物は明日の午後に届く予定なので、部屋には必要最低限の物しか置いていない。





着替えようと衣類の入っているダンボールを漁るが、枚数間違えたようで服がない。






「しょうがない……か。」



仕方なく、学校の制服を着る事にした。ブレザーとネクタイは着ずに、シャツとズボン姿だ。







春の陽気に誘われて…。とは違い、ただ冷蔵庫に牛乳ビンが1つと、魚肉ソーセージが1つしか無かったので、買い出しに出ただけである。







さて、牛乳はビン派なこの男。



名前を阿部直樹(あべ なおき)。実家は牧場を営んでおり、手伝いしていたので力があり運動神経もあるので人気はあったが、本人が鈍いのもあり付き合った事はない。






父母と1つ下の妹がいる。




シスコンではないが、妹を大事にしており仲もよい。(妹はブラコンで、何度か兄に近づこうとした女子をデストロイしていった。これが直樹が付き合ったことがない原因の1つでもある。)
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