牛乳と猫スーツ。
4…部活と仲間。
ピピッピピピッ。目覚ましの音で目が覚めた。
「8時か…。」
ベッドから出て冷蔵庫を開け、買いだめしておいた牛乳を飲む。
「あれ?悠斗がいない。」
部屋の両端の片方ベッドの上に寝ているはずの悠斗がいなかった。
「そう言えば、明日に備えてとか言ってたけど。今日休みなのにな…。」
ガチャとドアが開いた。
「おう、直樹。早いな〜。」
悠斗が縦横30㎝の箱を持って入ってきた。
「どこ行ってたの?てか、その箱は何?」
「これが今日届くから校門で待ってたんだ。待ちきれなくて5時くらいから待ってたぜ。」
3時間、校門で待ってたんだ…。携帯ゲーム機でも買ったんだろか?
ゴソゴソと悠斗が箱を開ける。
取り出したのは、吸盤の付いた三角形2つをクルクル巻いたゴムのようなものが繋がっている物。
どっかで見たことあるなと、直樹は呟く。
「こう使うんだ!!」
いきなり上の服を脱ぎ、左右の胸にそれぞれを引っ付けて、片方の三角形にあるボタンを押す。
すると左右の胸が交互に小刻みに動く。