恋するカフ・リンクス
3 アタシの限界。




「おはよ、アヤカ」

アタシは翌日、
教室に入って一番にアヤカの席へ行く。

彼女はアタシと違って市バスで通学していて遅れることも結構あるからといつも早めに来ている。



「これ何か知ってる?」

アタシは昨夜、
自分のポケットに知らないうちに入っていた小さなソレを見せる。

彼女は受け取り手にのせてじっと見つめる。


「へー…、
これブランドもんやん?
高そうやなあ。
誰のんかわかるんやったらちゃんと返したほうがええんちゃうの?」


「高価…?」


そうなのか。

こんなよくわからない小さなものが?


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