眠り姫はひだまりで
ステージ3
姫の御家へ
「あ………っと……鍵、開けるね………?」
ガチャ。くるっと鍵を回して、カチャン。
ガチャ…………
家の扉を開けて。
「ど…………どうぞ」
「あ、はい………どうも」
「おー、三ヶ月ぶりの実家だな!久しぶり!我が家ーーーーっ」
バンザーイ!!
お兄ちゃんが、両手を挙げて家へ入る。
ハイテンションなお兄ちゃん。
それとは逆に、変なテンションの二人が、お兄ちゃんの後ろに続く。
あー、もう何がなんだかわかりません。
リビングの扉を開ける。
私の横には、戸惑いがちな純くん。
リビングのソファには、豪快に座るお兄ちゃん。
家には、この二人と私の三人。
………なぜに、こんなことになったのか。