青い向日葵
3



学校帰りにたまに立ち寄るファーストフード店で、コーラを一口飲んではため息ばかりついていた。


頬杖をつきながら、カウンター席からぼんやりと窓の外を眺める。


何かを話しながら行き交う人たちの姿が眩しく感じた。


そのきらきらを感じた瞬間、俺はまた、『お嫁さんになりたい』と言って頬を赤くそめた春野の顔を思い浮かべてしまっていた。


そして自分の体がほんの少し熱を帯びているのにも気づいていた。


まずいな。


こんなことは初めてだ。


今までそれなりに女と付き合ったことはあったけど、いつもどこか冷めてたんだよな。


で、なんか面倒くさくなって、振っておしまい。

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