青い向日葵
7
翌日、教室に入るとちらりちらりとみんなが俺を見た。
まったく、うっとうしい。
なんだ、その興味本位の目は。
昨日の憔悴しきった杉本の母親と失望した春野の表情が、脳裏に焼きついて離れない。
お前ら、なんにも知らないくせに。
どさりと自分の席に座り、背もたれに全身を預け、足をだらりと伸ばした。
すると、またしても増田が俺の前に立ち、険しい顔で俺をにらんだ。
「杉本くん、本当に重症なの?」
増田がそう言うと、クラスが少ししんとした。