クリスマス恋語
No.5 you decide

「――それからすぐに柑一市の高校に転入しました。事故から2年、僕は彼女が今どうしているか何も知りません」








知る資格さえないのだから…。







そんな僕の長い話を守風さんは飽きることなく聞いてくれた。










「で、そのツリーを見に行く約束とやらの為に毎年広場にきてるってわけね」



「はい…。ホント今更なんですけどね」









ツリーを訪れたからといって約束が果たされるわけでもない。







それ以上に僕は彼女から大事なものを奪ってしまったというのに…っ。

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