ハーレム ブラッド2
屋上の集い with 眼鏡っ娘
放課後


「さて…帰りはどこかに寄るの?」

姫野が言いながら下駄箱に手を伸ばした。

「いたっ!」

姫野は下駄箱から手を離す。


「どうした?」

幸大が言う。

「…。

幼稚なイタズラね。


下駄箱の戸の取っ手の裏に画鋲がテープで貼り付けられてるわ。」

姫野が言う。

「誰かの恨みでも買ったんじゃないのか?」

マリアが言いながら下駄箱に手を伸ばした。


ガコンッ…

「下駄箱の戸が取れた!?」

マリアが驚く。

「御丁寧に蝶番のネジを綺麗に外してあるんだな…」

幸大が言う。

「つーか、ネジはどこだよ!!」


マリアが言う。

「あの…私の靴の中に入ってました…」

沙羅がネジを持ってきた。


「沙羅にまでイジメか…」

幸大が言う。

「皆は恨みでも買ったんじゃにゃい?」

クーニャが下駄箱を開けて固まる。

「こ…これはイジメ…かにゃ?」

クーニャは画鋲で中がいっぱいの靴を見せる。


「こんなに大量の画鋲をどこから持ってきたんだよ…」

幸大が言う。


「幸大君のも何かされてるんじゃないかにゃ?」

クーニャが言う。

「そうね。

私たちの共通点は幸大ってことくらいだし…」

姫野が言う。

「行くぞ?」


幸大が慎重に下駄箱を開けたが何もなかった。

「何だよ…つまんないな…」

マリアが言う。

「お前らと違って日頃の行いが良いから…」

幸大が靴を取り出して固まる。
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