ナンパ男との恋 3巻
★痛い・・・・
思い立ったら吉日っていうくらいだし・・・・。

深夜11時を回ってるけど・・。

深夜に、
よく分からない
静かな住宅街を足音を消すように
車の音のする方へと
耳を澄ませながら歩き続ける。

ようやく、広い道路にでて
辺りを見渡すけれど・・・


全然、知らない道だ。


・・・仕方ない。

通り過ぎるタクシーを停め
目的地を告げ

後先を考えないように
考えないように
ただ、目的地だけを目指す。


タクシーを降り
念のため・・・
ちゃんと確かめなくちゃ・・。


っていうか・・・

車は確認したけど・・・。

もう12時近いし・・・

後先考えず行動っていうのは
人の迷惑にもなるんだと
今更ながら 頭をよぎった・・。


こんな深夜に
道路の真ん中で考え込んでるのも不審者だし・・・

腹を決めて

静かに、玄関から
そっと入っていく。

普通に玄関が開くという事も驚きだけど

この家は 一体
いつ鍵を閉めるんだろう・・

人の家ながら
心配になってしまうほどだ。



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