君ニ恋シテル
親友
少ししんみりとした空気の中、亜紀ちゃんと夕暮れの街を歩く。


「ついにイベントも終わっちゃったね…。でもほんと今日は楽しかった!」

「うん…」

笑顔で頷いてみたけど、夕焼けを見つめていると、なぜか泣きそうになった。

私と亜紀ちゃん、二人の影がアスファルトを仲良く歩く。

一歩足を前に出すごとに、会場が遠くなる。

それが凄く悲しい。

どうしようもない切なさで、胸が苦しくなる。

帰りたくない、今日が終わってほしくない、その想いがどんどん強くなって、胸を締めつける。
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