ナンパ男との恋 ３巻

★経緯

「何で、あいつが
ここ知ってんだ・・？」

そう言いながら
中庭の方のガラス扉を開けると
輝樹が不機嫌な表情で
正樹くんの前に立ち


「お前ら２人で何してるわけ？」


威嚇するように
私と正樹くんを
にらみつけた。


「何って
見た通りだけど？
つーか、何で
この家　輝樹が知ってんの？」


さすが双子というだけあって
輝樹が怒る事に慣れてるのか
全然動じない正樹くん。


「知ってるも何も
春菜見失って
ウロウロしてたら
お前の車が停まってっから
さすがに　おかしーだろ」

「春菜ちゃん見失ったって？」

不思議そうに
私の方を見ると
納得したように

「・・・なるほどね、
分かった分かった。
何、輝樹
ここらが現場？」

「あぁ、すぐそこ」

「で、春菜ちゃんと
話し合いにでも来たって事？」

「・・・まぁ、な。
ちゃんと話してねぇから」

「そういうことなら
俺、帰るわ～
んじゃ、またね、春菜ちゃん」

「あ、うん・・・・」