LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】
【1】オフィスLOVE

N//秘密で禁断な恋




「いらっしゃいませ、こんばんはー」



「いらっしゃいませー、こんばんはー」



国道に面したコンビニに響く、親友の海東芽ーカイトウメグミーと。

山びこをする私の声。

芽と親友になったのは、2年前の4月の同じ日に面接をしたのがきっかけ。

高校は違うけど、火・木・金曜日の夕方と、日曜日の日勤と、シフトが被り、高校の友達より仲良くしてる。

中退したがる私と芽は、ここが居場所。

悩みは違うけど、2人して家庭の事で悩んで居る為、支え合って来た。

出会わなければ、確実にバイトは辞めてた。

―――彼に、出会えなくても。
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