清水君の嫌いなヒト
おまけ
※ブログssの再掲です
キャラ崩壊にご注意ください




今日は週に1回の二人でお弁当を食べる日
場所は勿論理科室です

やっぱり冬で寒いから
ストーブの前で、ちょっとお行儀が悪いけど、地面に座って食べていた

私よりも早くお弁当を食べ終わった清水君がくわぁと猫のようなあくびをして
寒いから持ってきていた私のひざ掛けを奪い取った


「なっ、スカートめくれる!」

『ちょっと寝させて、昨日寝て無いんだよね』

言うが早いか
ひざ掛けを自分の上にかけて布団代わりにして

なんと私の太股を枕のようにして寝転がってしまった



「清水君…あの、そんな肉付いてるところに頭乗せられると恥ずかしいんですけど…」

『大丈夫、気持ちいい』


フォローになってない!


女の子として泣きそうな気持ちになりながらも(あの言葉がお決まりの清水君の意地悪だと分かっていながらも)


清水君は一度決めたらそうとしか動かない人物だと分かっているので

早々と白旗を揚げて残りのご飯を食べる事に専念した



もぞもぞと足を動かしてたら一回パシッと膝を叩かれたので
その後は固まったように動かさないで頑張った


スカート長くてよかったぁー…

清水君の頭が直に触れていたらそれこそ叫ぶだけじゃすまないよ


もっきゅもっきゅと咀嚼しながら
清水君が気になってちらっ、ちらっと目線を下に動かす


食べ終わって片付け終わる頃にはすっかり寝入っていて
いつもよりかあどけない表情の清水君がなんだか可愛く見えた



「毒吐いてない清水君なんて初めて見るかも…
ずっとこれだったら良いのに」


ふふと笑いながら
ついでだし、と髪の毛を撫でてみる

男の子の髪の毛は思ってたよりずっと柔らかい

にきび一つ無いおでこが羨ましくなりながら、そっと手を離そうとしたら


ガシッと、音がしたんじゃないかと思うくらい強く掴まれた

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