家族☆ごっこ★
恋する乙女
「余計なこと言ってごめんなさい。」
公平と美鈴が歩いているところを捕まえて
頭をさげた。

美鈴は公平の事を見ている。


「あ いや ありがとう。
普段言えないこと 言ってもらった感じで・・・
気持ちよかったよ。」

「私が余計なこと言ったから…またいじめられるでしょ?」

「気にしないでいいよ。かえってありがと。」

美鈴がニコニコ微笑んでいる。
朝から幸せそうな二人・・・・・。

教室に入るとすぐに美鈴がやってきた。

「気にしないで。大丈夫よ。光くんがいるから。
それに三年の部長も二年の意地悪さに気付いたから
少し状況がよくなるんじゃないかなって言ってた。」

「光くん?」

光のことだ。

「昨日帰り またいちゃもんつけられたの。
そしたら光くんがきて そういう指導してると
やればやるだけ先輩がみじめに見えますよって
クールキャラで決めてくれたの。
光くんにはさすがにあいつらも 一目置いてるから。」

光・・・・
けっこう熱いヤツじゃん・・・・。

「そう。安心した。ほんとにごめんなさい。」

「でも琴子ってほんとすごいね。
ビックリしちゃった。」
美鈴はそう言うと私に抱きついてきた。
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