夜まで待てない…《執事の焦らす指先》
焦らす指先
清流が緩やかに流れるように、過ぎる土曜日の時間。



時刻は午後3時。

ティータイム。


コポコポ…


執事の斗希が私のお気に入りの陶器のカップに紅茶を注ぐ。



屋敷の中で、お爺様の自慢のイングリッシュガーデンがいちばん、美しく見える部屋で私は紅茶とスコーンを食べる。



斗希は私のそばに立って、控えていた。



彼は私の執事だけど、実は婚約者。

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