御曹司なんてお断りっ◆
仕事をしてください。

****
********


翌日は嫌味なくらい晴れだった。




「あぁぁーー。
 なぁ~~武ー。俺って薄っぺらい人間ー??」

「あなたが、薄っぺらい人間かどうかはわかりませんが、
 さっさと、その薄っぺらい書類たちに
 印鑑を押してくれると助かります。」

銀縁のメガネをキラリと光らせて、
俺の手元の書類を指差す。


武は、俺の優秀な秘書。
もともと兄貴の秘書だったのを引き継いで
俺の秘書になった。

武はどさっと書類をさらに机に載せる。


まじか・・・
電話帳かよ。


「何でこんなに…過労死する」

ばたっと机に顔を伏せる。

あー、もう無理。
心が折れる。


「そもそも、現代のIT社会の中なんでこんなに書類が多いんだよ。
 資源の無駄だろ??
 なんでこんなに・・・・

 もっと効率化させないとーーー。


 大体、書類を作ってプリントアウトする時点で
 インクと紙とが無駄になるからーーー」

「・・・・・だから?」


武の一言で
空気が凍った。

うわー、マジ怖ぇ。

はいはい。
文句言わずにやりますよ。













< 65 / 305 >

この作品をシェア

pagetop