愛しい人~出逢いと道標~
十歳差の親しき仲
「お母さん、いつ戻れるか分からないけど、絶対に戻ります。

『私』を見てもらえるように・・・

行ってきます」


携帯電話を切り、ため息をつき広がる海と青空を眺める。



母への電話が留守番電話になり、残念な気持ちと安心した気持ちが交錯して消化不良のようだ。


私はどちらを望んでいたのだろう


どちらも望んでいなかったのかもしれない、そう思うことで留守番電話で良かったと思うようにしよう。
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