“愛してる”の、その先に。
“愛してる”の、その先に。


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ーーーーーーー…




“…愛してる。”










だけどその先には、一体何があるというの?










ーーーーー…









「……気付きましたか?」




深い夢から、一筋の光に導かれるように目を覚ました。


見慣れない天井。

派手な壁紙。


朦朧とした意識が、徐々に鮮明になってゆく。




「寝てていいですよ?

朝まで部屋取ってありますから。

明日が休みで良かったですね。二日酔いで出勤なんて、俺だったら勘弁ですよ」




「な、…むら…なんで…」



言葉が上手く出てこなった。


お酒のせいもある。


だけどそれより、この状況………









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