スイートルームの許婚
*愛斗の心の鍵穴

~由可奈side~

突然、スイートにアポなしに、速水さんがやって来た。



モデルをしながら、社長業もこなす凄い人。



以前、彼をモデルに作品が執筆したコトがあってお世話になった。



「私の花婿の代役を愛斗に頼んだんですか?」


「ダメだった?由可奈ちゃんの意中の人だろ?」


「今が違います!」


「違うって言っても…俺は出来ないし…」



速水さんは私に骨折してグルグル巻きの腕を見せる。



「・・・私が誰か探してきます!!」


「衣装の都合で175センチ以下は無理だから…」


175センチ以下はダメか…。
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