誘惑のクラン(血族)
第2章

衝撃

暗い部屋の中で、璃子はベッドの上でシーツが乱れるくらいに何度も寝返りを打っていた。


身体が熱く、喉が渇いている。


夕食のメニューに塩辛いものなんてなかったよね。


風邪をひいたのかな?


璃子はとうとうベッドの上に座ると、額に手を当てた。


全身が熱く感じるのに、額に触れるとひんやりと冷たい。


お水を飲ませてもらおう。


璃子は床に下りると、ドアに向かって歩き始めた。


昼間に歩くようなその一連の動作に、璃子はギクッと足を止めた。


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