やっぱり、好きだ。
キスとペナルティ





 ----------あっという間に週末は過ぎ、月曜日が来た。

 けたたましく鳴る目覚まし時計に起こされるも、目は開いているのに、布団から出られない。

 ・・・学校行きたくないな。

 『仮病』が頭を過ぎる。が、保健室教員たるもの、それはさすがに出来ない。

 土曜日の事をみんなに謝らなきゃな・・・。青山くん、あの後みんなに何か話したかな。みんな、どう思っただろう。

 重い身体を起こし、ベッドから出る。

 気分を上げるべく、ノリの良い音楽をかけ、身支度をすると、元気を出すべく、冷蔵庫に冷やしておいた大好きなチョコをひとかけ口に放り込んだ。

 「よし」

 気合を入れて玄関を出ると、アパートの脇に置いている自転車に跨った。

 さっきまで聞いていた曲を口ずさみながら、学校へと漕ぎ出す。

 いつも通りの時間に学校に到着し、いつもの場所に自転車を停め、職員玄関に行くと、
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