金色の師弟
三角形の恋模様

晴れ渡った空を見上げるルイの表情は、まるで曇天のように鬱々としていた。

「ルイ?元気ないねぇ」

「カトルさん……いえ、ちょっと疲れてしまって」

ルイは鍛練場の木陰で、ため息を吐いた。
珍しく元気のないルイに、カトルは明るい笑みを浮かべながらルイと同じ木にもたれかかった。

ルイが落ち込む理由は、大体一つしかないとわかっている。

「やっぱりアデルさんは遠いです……」

はぁ、とため息を吐いたルイを見下ろし、予想通りとカトルは笑う。

アデルが帰ると、ルイは必ずといっていい程落ち込んでみせる。

それはアデルが、毎回毎回凄技を披露し帰ってしまうからだ。

「まぁ、アデル将軍はセンスもいいからね」

「違うんです!あの人は本当は努力家なんです!」

カトルの何気ない一言に、ルイは立ち上がり責めるように声を荒げた。
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