Love Trip in Italy (番外編)
フィレンツェ



フレッチャロッサでフィレンツェに到着した。


現在の時刻、15時30分。


若干の遅れはあったものの、無事に着いた。


フィレンツェは歴史的にも有名な街。


杏花は“フィレンツェに行く”と聞いて以来、


巨匠と呼ばれる……


ミケランジェロやダ・ビンチの作品に会えると


更に目を輝かせ…俺の声が届かない。


首は今にももげるんじゃないかって位、


……辺りをキョロキョロ。


はぁ……。


ここでも俺の気苦労は減りそうもないな。


俺らはホテルにチェックインして、


散歩がてらに美術館巡りをする事にした。


仕方ねぇ……。


無駄だとは分かっているが、一応念のために…。


杏花に諭すとするか……。


「杏花、絶対俺の手を…は・な・す・な・よ!」


「うん」


「ホントに分かって言ってるか?」


「手を繋いでればいいんでしょ!?」


「そうだが……」


< 49 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop