恋……スル?-菅野 聡 編-
そ の 後
いつも昼間は仕事用のリクスーか、鯵Tやジャージなんかを着ている私。

もちろん家の中じゃ、お化粧なんてしやしない完全な干物女。



だけど休みである今日は、久しぶりにまともな服を着ては厚めのお化粧もした。




「心晴ちゃん、今日はどうしたの?
スッゴく気合い入ってる」



何だかんだ言って毎朝、朝陽くん所のコーヒーを飲みに来てるのは相変わらず。



「えへへ。
ちょっとね」



だけど今日は、ちょっと目的が違うのだ。




さぁて、待ち合わせの時間までもう少し…。

私はソワソワしながら、コーヒーカップに口をつけた。





カラン カラン


ここのカフェの木製ドアが開く、小気味よい音が店内に響いた。



「あ、いらっしゃいませ」


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