そして、失った。
そして、失った。
俺の中で鎖が外れる音がした。
開けた扉がボロボロに崩れていく、
音がした。
「キャッ……んんっ…」
俺は彼女を押し倒し、
両手で頭を抑え、唇に唇を重ねる。
角度を変えて、何度も。
それはキスと言うよりも、
口を塞ぐように。
息の根を止めるかのように。
「はっ…んん、ちょっ…やぁ」
俺は片手を下ろし、彼女の一番感じる所を刺激する。
彼女の体がビクンと跳ねた。
それでも、反対の手で彼女の頭は抑えたまま、唇を重ね続ける。