俺はその時、どう行動するか。
すれ違い
ロッジに戻ると俺はコートを床に脱ぎ捨て、ソファーに身体を沈めた。





今、時刻は午後3時を過ぎた所だ。





「はぁー……」


今日は朝から色々ありすぎて、頭がおかしくなってくる。


マジで面倒事だけはもうこのくらいで勘弁してもらいたい。


それにしても何でこんなことになってしまっているのか…。


悩んでも収集のつかない俺は、まだ夕方ではあるが酒でも飲んでもう寝てしまうことにした。




ガチャ…


冷蔵庫を開けると缶ビールが入っている。


俺はすかさず手を伸ばそうとしたが


冷蔵庫の中に貼ってある『キンキンに冷えた缶ビール1050円』と表示された札を見付けてしまった。



「…………」



バタンッ


俺は冷蔵庫を荒っぽく閉めると、そのままキッチンでやけくそに水道水を飲んだ。


頭に麻生のほくそ笑む顔が浮かび俺のイライラは更に増す。


ここにきてまだ1時間ちょっとしか経っていないのに、俺の財布からは既に10600円も失われていた。

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