跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
STEP7♥互いの実家

ー桃sideー

こんなに早く人を好きになるなんて、初めてで戸惑いは隠せないけど。


毎日のオフィスの色が薔薇色になった。



「いってきます…桜瀬さん」


「いってらしゃい♪」


和也を見送る声も自然とトーンが変わる。



「あ・・・緑川さん」



「んっ?」



私は受付け席から出て、和也の前に立った。



「ネクタイ…曲がってますよ」


「あ、ありがとう…」



和也は私に微笑み、外回りに出かけた。



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