跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
STEP10♥個人レッスン

ー和也sideー

俺は土曜日、笹沼邸を訊ねた。



笹沼さんのご主人は笹沼物産の社長。

舞子さんは社長令嬢。


家柄的に申し分のない相手だけど、俺には桃がいる。
桃しか見えてない。



「突然…お邪魔して…申し訳ありません」


「この間はとんだ無礼を致しました…若先生…」


「いえ、別に気にしていませんから…」


本当はすげぇー嫌だったけど、ここは俺が大人になって、軽く流した。



笹沼さんの隣に座る舞子さん。


いつ見ても彼女の黒髪は日本人形のようだ…



「笹沼さん…舞子さんと二人でお話がしたいのですがよろしいですか?」


「ええ~っいいわよ」



笹沼さんは勘違いしてるのか上機嫌でリビングを出ていった。



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