平凡太~ヘイボンタ~の恋
*平凡なプロポーズ*
クールビズと言っても、節電された社内は暑さに耐えかねる。


ボクはあの日の翌週から早めに出勤する事をやめた。


一華先輩とコーヒーのない朝。


味気のない日常が、切ない。


平凡太がゆえの何もない日々。


そんな自虐も笑えない。


空調の効いた喫煙ルームで過ごす事が多くなっていた。


「…ふぅー…」


タバコ。


一華先輩、吸えなかったよ、な…。
< 132 / 164 >

この作品をシェア

pagetop