アラサーの彼女が女子ゲーにハマる理由(わけ)
story 1
「佐川さん、佐川さんっ!!」

「へっ!?」

「売り場でボーッとするの止めてください」

「えっ?あ、ああ…売り場ね」

ここは某有名デパートの子供服売り場

私はこの売り場に来てもう3年目になるんだ








しかし、今、完全にボーッとしてた

きっと
アレだよ、アレ

夕べ遅くまで女子ゲーやり過ぎて、気づいたら、今、頭ん中で勝手にゲーム進めてた。久しぶりの合コンでモテまくり~って

「ごめんね、佐藤くん。仕事中にボケっとしちゃって」

「佐川さん、何か悩み事ですか?僕で良ければ聞きますよ」

と声をかけてくれるのは、同じ子供服売り場で働く後輩の佐藤一(さとうはじめ)くん

年は私より確か…覚えてないや

何せ、普通

名前も割りと、普通

見た目も悪くもなく、かといってめちゃくちゃイケメンでもなく

性格もまあ、普通だよね

普通かあ…



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