世界が終わる時の景色
好きなのに



まったく、大胆な彼女の行動のせいでいつかばれそうで怖い。


そう思いながらも、出来立てのミルクが多めのココアを持って、
行き慣れた彼女の部屋へと踏み入る。


「志乃お嬢さ…っ、」


刹那、飛び付いてきたのは彼女だった。


「…危ないだろ?ココア持ってるんだから」

「ふふ、ごめんなさい」

「それに、ちゃんと部屋に入るまで待たないと。

誰かに見られたら困る」

「ええ、そうね」


軽く叱るように言ってみるけれど、
反省の様子が無い彼女。


「で、勉強は?」

「済ませたわ。きっと満点ね」


彼女は元々頭がいい。

明日がテストだと知らず、
いきなり受けても満点に近い点数を取るだろう。



< 26 / 207 >

この作品をシェア

pagetop